ほんとうに自己破産した生々しい体験談

      2018/06/21

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私は自己破産しました。

厳密に言えば、平成18年4月、弁護士に依頼して所轄裁判所へ自己破産の申し立てを行い、申し立て受理後数ヶ月おいて破産宣告決定及び同時廃止決定、そのあと,平成18年10月に免責決定、官報掲載後免責確定及び復権、めでたくすべての借金がチャラになったということです。

誰もが、自己破産などとは関係したくない、関係するはずがないと思っていることでしょう。

私もそうでした。

自己破産など別世界の出来事、他人の出来事ぐらいにしか考えていませんでした。

しかし、現実に、私はこのたび自己破産しました。

自己破産後の生活

平成18年4月に自己破産申し立てをしてから、しばらくの間は本当に落ち込んだ気持ちで生活していました。

自分だけが社会の落伍者になったような、得体の知れない何かにおそれ、心が萎縮していました。

また、近隣の人間に知られるのではないかと、いつも周りの視線を気にして生活していました。

このような心理状態というのは、経験したものにしかわからないものだと思います。

私が返せないほどの借金ができた原因は複合的な理由によるものですが、自己破産で免責となった現在、それらを論じてもあまり意味がありませんので述べません。

私は、借金返済に困るようになってから、数多くの「借金整理本」を読み、民法などの法律を勉強しました。

さらに、弁護士会などが主催する無料相談会にも何度となく参加しました。

しかし、それでも自分で借金整理をしようとする自信と勇気を持てず、結局は弁護士に依頼し「自己破産」という法的処理で借金を整理しました。

アディーレ法律事務所という名の知れた法律事務所に相談しました。

*アディーレについてはこちらのサイトがとても詳しいです。

アディーレ法律事務所が身近な法律事務所として評判口コミがいい「3つの約束」

わたしは自らの自己破産という出来事で、本当に多くのことを学び、体験することができました。

自己破産を申し立ててからも、借金整理問題について書籍やネットで多くのことを学びました。

そして、私の自己破産申し立てが妥当なものであったのかどうか、さらに、他にも方法があったのではないかと考えるようになりました。

その頃、私の知り合いがサラ金で困っているという話を聞き、わたしが学んだことを試してみようと考え、その友人に提案しました。

20年近くサラ金を利用しているということでしたので、その月から一切の支払いを停止すると同時に、サラ金会社に取引履歴の開示要求をすることにしました。

サラ金会社の対応にすぐ変化がありました。しつこい支払い督促がなくなったのです。

さらに、サラ金会社からゼロ和解(借金残高をなしにするということ)の提案が来ました。

この提案で、おそらく過払い金が生じているということが推測できましたので、とにかく取引当初からの情報開示を再度求めました。

ところが、サラ金会社から提案された情報は10年前からのものだけで、すべて開示されることはありませんでした。

そこで、他の案件で知り合った弁護士に過払い請求について相談することにしました。

弁護士との面談日を予約し、友人に行ってもらうことにしました。

そして、任意整理でサラ金とクレジット会社の借金整理を依頼しました。

4ヶ月後、友人に弁護士から連絡が入りました。

債務整理終了、グレーゾーン金利の過払い金返還が400万円戻ってくるということになりました。

借金がゼロになるだけで、地獄から天国の友人にとっては、正しく夢のような話であったのです。

この件があってから、私は任意整理についてさらに詳しく勉強しました。

サラ金・クレジットだけの債務なら自己破産など必要がない、さらに、一般銀行などの金融機関の借金についても、

かなりの部分について示談交渉などで整理・圧縮・支払い変更できるということを知りました。

私は現在、司法書士を受験するために勉強を始めました。

そして、その勉強と並行して、借金で困っている方々の話を聞いてあげ、債務整理についてアドバイスする活動をしています。

私は今、自己破産という出来事にとても感謝しています。

なぜなら、このことがなかったら、借金で苦しむ方々の本当の気持ちを理解できなかったであろうし、

困った方々を救済してくれる最終手段としての自己破産というものを、頭で理解できても、心の奥底ではいまだに蔑視していたのかもしれなかったからです。

自ら自己破産という経験をしたからこそ、借金で困っている方々の心情を理解し、精神的なケアもできるのだと自負しています。

実は、わたしは平成13年7月に自殺を図ったことあります。

その数年前、2億円の生命保険に加入し、その保険金で家業であるコンビニの負債返済や

子供たちの教育費を家族に残したいと考えての行為でしたが、結局は死にきれませんでした。

私の首に鮮明に残っていたロープの後を見て推測がついたのでしょう。

私の妻だけはその事実を知っていました。

サラ金から借金をするようになったのは、自殺未遂事件の後ですが、

家業の再生を図らない限り本質的な借金問題を解決できない状況で、誰にも相談できずに悶々とした苦悩の日々を送っていました。

現在、家業の負債については、銀行との交渉、不動産の売却などでほとんど整理する事ができましたが、

これもみずからの自己破産体験があったからこそ、知識と知恵、そして、何が何でも生き抜いてやろうという気持ちを持てたからこそできたことでした。

本当に死ななくてよかった。今、心からそう思っています。

借金なんかで命を落としてはいけない。

生きていればこそ人生なんとかなると、心から思っています。

弁護士に依頼することが最良とはいえない時もある理由

私がこの記事を書こうと思ったのは、借金整理をするのに弁護士に依頼することが決して最良ではないことに気が付いたからです

私は現在、サラ金・クレジットで苦しんでいる人達の精神的なケアも行う活動もしていますが、これは現在の弁護士にはなかなかできない行為だからです。

弁護士さんには厳しい言い方になりますがこれが現状です。

裁判官や弁護士という法律家は、多重債務という病気を診断し、法律という道具を使い外科手術をする医者のようなもので、弁護士は病状を診断する町医者、裁判官は大病院の執刀医みたいなものだと考えればわかりやすいと思います。

一般の皆さんには、病気になったときの世話になる病院や医者はいるでしょうが、日常的に依頼している主治医はいないと思います。

これが弁護士ということになれば、なおさらのことだと思います。

一般の方が、かかりつけの弁護士を頼んでいるということは稀なことだと思います。

弁護士は法律の町医者な存在だと述べましたが、医者にヤブ医者がいるように、弁護士にもヤブ弁護士がいます。

それは、依頼者の診断を間違う弁護士のことです。

なぜこのような不謹慎とも言えることをあえていうのかと言えば、実は私は自己破産しなくても債務整理ができたのではないかと気づいたからです。

ここで私が、自己破産に至るまでの経緯について説明します。

私が抱えていて借金は、
クレジット会社のキャッシングローンが5社で220万円、
クレジット会社のカードローンは5社で260万円、
サラ金が5社で190万円、
銀行系カードローン50万円、
農協の教育資金が80万円で、
合計800万円
ありました。

サラ金からの借金は4年ほど前に銀行・クレジット会社などへの支払いを捻出するために作ったものであり、比較的新しい借金でした。

2年前からは借金返済のための借入は、どこからもできない状況となり、

時々送られてくる金融業者からのダイレクトメールをみては、電話してみようかと誘惑に駆られることもたびたびありました。

さらにとことん困った時というのは、何にでもすがりたい心理状態になるものです。

この時期は寝ても覚めても借金のことばかり考えていました。

当然、家族には借金の実情など話せず、まさに悶々とし借金ノイローゼの生活をしていました。

インターネットで借金整理に関するサイトを探したり、書籍を注文して読みあさり、なんとかしたいともがいていました。

そして、そのような中、特定調停制度と個人版民事再生制度のことを知りました。

この頃、自己破産の件は眼中になく、任意整理についても全く知識がありませんでした。

今考えると、やはり知らないために自己破産制度のことを誤解し、

何かに恐れていたために選択肢にも入れていなかったということと、任意整理については正しい知識を与えてくれる書籍や人に出会えなかったということがその理由でした。

私はまず特定調停制度と個人版民事再生制度の手続きについて、地元の裁判所に出向き相談しました。

裁判所の対応は、個人で手続きは難しいので弁護士に依頼しなさいとの回答です。

私が読んだ書籍では、裁判所の担当官が詳しく教えてくれ自分でもできると書いてあったのですが、実際は述べた通りの対応でした。

私も必死でしたので、やむなく裁判所近くにあった弁護士事務所を訪ねました。

弁護士事務所を訪問しすぐに相談を受けてもらえるかなと思っていたら、

初回訪問という事で面談日の予約を取り、再度訪問するように伝えられました。

後日、予約日に訪問し借金整理の相談をさせてもらいましたが、現収入と借金額の比較で自己破産を強く勧められました。

しかし、私は「特定調停か民事再生で」と言うお願いを再三しましたので、その弁護士は民事再生で申請しようということで受任してもらいました。

ここで特定調停と個人が民事再生について簡単に説明しておきます。

特定調停
これは裁判所が選任した調停委員が仲介となって、債権者と債務者との話し合いにより、支払い方法や支払い条件などを変更してもらうことです

個人版民事再生
これは、借金総額の5分の1、または100万円のいずれか高い金額までを支払い限度として、他の債務については債権放棄してもらうことです。

民事再生を申請するにも当然、弁護士に支払う手数料は発生します。私の場合は30万円ぐらい支払いました。

これらのお金を捻出するにも、借金に苦しんでいるものには大変厳しいものですが、民事再生、特定調停などを申し立てると

同時に債権者への支払いは一切止めることとなりますので、弁護士の支払いはなんとかすることができました。

民事再生を申請してから4ヶ月後、弁護士から連絡が入りました。

民事再生は無理だという結論です。

その理由は,私たちが経営している会社の連帯保証債務2000万円が債務金額に加算されることになり、

私の現収入では借金整理後の支払いが見込めないというものでした。

これを聞いた当時の私は奈落の底に落とされる思いでした。その時、弁護士に改めて聞きました。

「他に何か良い方法はありませんか」

「自己破産しかないですね。」

という回答。

そしてやむなく自己破産を申請することにしました。

しかし,実は次の項目で説明するとおり別の手段を方法がありました。

借金整理問題は、医者と同じように診断や処置が弁護士によって異なるということと、

弁護士に依頼することが決して最良ではないということなのです。

自己破産以外に方法はなかったのか

私は自己破産を決して悔やんでいるわけではありません。

現在でこそ、借金整理の相談に来る方や親しい友人などに平常心で自己破産の事実をつげることができますが、その当時はやはり担当の抵抗がありました。

それは、自己破産という法制度を知らなかったということと、

借金整理にまつわる書籍にも自己破産を蔑視するようなフレーズが各所に記載されていることが忘れられなかったからです。

わたしが借金整理の相談を受けた時は、その方の抱えている借金内容のすべてを包み隠さず話してもらい、借金整理の戦略を考えます。

相談者には借金整理の方法で、法的整理と任意整理についてその仕組みや内容をわかりやすくお伝えするとともに、

特に任意整理の時には本人みずからが交渉に動けるかどうかも聞きます。

また、自己破産制度については、誤解や偏見を払拭してもらえるように、私の体験を交えて話してあげることにしています。

ここで少し任意整理について説明します

任意整理とは
債権者との間であくまで話し合いで借金整理を図る方法のことを言います。
例えば銀行や国民生活金融公庫などとの交渉は、支払い期間や金利の変更、さらに,不動産などの売却による借金返済などについて交渉します。
サラ金・クレジット会社などとの交渉は、グレーゾーン金利の返還請求により減額させた後の返済交渉や金利過払い請求による相殺交渉などを行います。
これらの話し合いはあくまで債権者・債務者間の私的な示談交渉であり、裁判所は関係しません。
これらの交渉は弁護士に依頼したり自分で行ったりします。

ところで、私の場合、自己破産する必要があったのかどうか・・・。

以下で簡単に検証します。

先程述べた通り、当時私が抱えていた借金は、
クレジット会社のキャッシングローンが5社で220万円、
クレジット会社のカードローンが5社で260万円、
サラ金が5社で190万円、銀行系カードローン50万円、
農協の教育資金が80万円で合計800万円ありました。

クレジット会社キャッシングローン
クレジット会社のキャッシングローンの金利は当時27.8%ありました。
これは高金利であり、利息制限法上限金利の18%を超える分の金利は俗にいうグレーゾーン金利です。
私は20年間借り続けていました。
そしてこれらのカード会社別の過払い金額とそれらに付帯する金利を計算してみました。
過払い金額が530万円、
返還法定金利分190万円で
合計720万円という金額になりました。
なおカードローン金利は18%であり、過払いは発生しませんでした。

サラ金
サラ金各社の金利はほとんど29.2%であり、当然過払い金が発生します。
サラ金は3年前から借り入れしていましたが、それでも過払い金は法定金利を含めて合計74万になっていました。

その他の借金
その他の借金については、利息制限法上限内であり、過払い金額は発生しませんでした。

やっぱり自己破産する必要もなかった。

これらの試算から、過払い金とそれに付帯する法定金利合計は、794万円となります。

私の借金総額は800万円でしたので、これらを相殺すれば借金は6万円しかなかったということになるのです。

つまり、私は自己破産などする必要もなかったということであり、裁判所によって免責決定などいただく必要もなかったということです。

私がいまだに不可解だと思っていることは、依頼した弁護士はなぜ任意整理による借金整理を提案してくれなかったのかということです。

私は、自分の経験と反省から、相談を受けられた方には、まず任意整理で考えるように勧めています。

私が相談を受けるときは、その方の話を詳しく聞きながら、銀行、クレジット、サラ金など金融業者ごとに区分けした債務一覧を作成しています。

そして、債務者自身が弁護士に正しく説明できるようにまとめてから、知り合いの弁護士を紹介します。

紹介している弁護士は、多重債務者の相談については、初回相談料は無料でやってくれます。

大体、借金で困っている人は相談料すら支払いない状態の方が多いわけですから、実に有難い弁護士です。

なおここで知ってもらいたいことは、任意整理にしろ、法的整理にしろ、金融業者には返済懸念先として情報登録されます。

いわゆるブラックリストに載るということです。

しかしブラックに載ることを気にすることはありません。

ブラック情報(厳密にはブラックリストというものはありません。金融業者の組織別に作られた個人情報管理組織にある個人情報に取引情報が掲載されているデータをブラックリストといっている)は、5年から7年で登録抹消されますし、その間は生活再生のリハビリ期間とでも考えれば良いのです。

カードが使えなくても生活できないわけでもありませんから、気楽に考えて借金開放と生活リフレッシュを満喫すれば良いのです。闇金の取立てで警察に被害届を出したこともありましたが、すべて解決できました。

長くなりましたが最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。

参考文献・サイト

アディーレ法律事務所が身近な法律事務所として評判口コミがいい「3つの約束」

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 - 自己破産